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代表三輪のコラム

投稿日:2025年12月1日

No.44 〝ストレングス・ファインダー〟「相手の特性(=強み)と志向を理解する」という視点をもつ

~代表・三輪康信からのメッセージ~
〝ストレングス・ファインダー〟「相手の特性(=強み)と志向を理解する」という視点をもつ
社内木鶏会感想文 & チアレッジタイムズ委員会より

 

〝ストレングス・ファインダー〟「相手の特性(=強み)と志向を理解する」という視点をもつ

『さあ、自分の才能(じぶん)に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0』(作家/ビジネス思想家 トム・ラス著)。「強みの心理学の父」と呼ばれたドナルド・クリフトン博士によって生み出された「人間がもつ34 の資質(実行力・人間関係構築力・影響力・戦略思考力という4 つのカテゴリーからなる)」についての概説と、その資質が高い人と働く際のコツなどが書かれています。
この本を読んで思ったのは「そうか、強みだけの人はいない。トップ5 があればボトム5 もあるんだ」でした。「人それぞれに強いところがあるし、自分自身にも弱いところがある。それらをお互いに補い合うことでチームは成り立っているのだ」と。
10 年ほど前に学んだノウハウですが、改めて読み返してみて、人と会うたびに「この人の強みは何だろう?」と考えるようになりました。「考える」、そこにこそ価値があると思うんです。

人は〝できないところ〟に目が向くもの

人はどうしても自分が得意な分野を基準に考え、「あの人は、あれもできない。これもできない」と思ってしまうもの。「これをやっておいて」と頼んだものの、できあがってみると「この部分をもう少しやってほしかった」と、どうしても足りないところに目が向いてしまったりします。
しかし頼まれた当人は一生懸命取り組んでいます。できていない部分もあるかもしれないけれど、できている部分もある。にもかかわらず欠点ばかりに目がいき、些細なことでいらついたりする。これは人間関係を損なわせる原理原則です。
とはいえ、「相手の立場を考えて、もっと思いやりや感謝の気持ちを持ちなさい」と言われたところで、にわかにできるものでもありませんし、そもそも言われたくもないでしょう。だからこそ、自分自身で気づいてもらうことが一番です。

違いを認め、強みを理解する

大切なのは、「相手の特性や志向を理解しようとする視点」です。意見が食い違ってきた時でも「この人にはこうした資質があるから、こう受け止め、こんな風に伝えてくるんだな」と理解できれば、相手の言い分もすっと心に入ってくるでしょう。
私のトップの資質は「活発性」でした。思い立ったらすぐ行動に移したくなりますし、「すぐにやってほしい」と思ってしまう性質です。「ごめん、活発性だから!」と冗談まじりに伝えると、スタッフ達も苦笑いしながら受け止めてくれています。私も、慎重にものごとを進める人を見ると、「そうか、これ〝ストレングス・ファインダー〟
「相手の特性(=強み)と志向を理解する」という視点をもつがこの人の強みだし、調和性や分析志向があるからだな」などと理解できるようになりました。
相手の強みに合わせて働きかけ、人との組み合わせを工夫することで組織はより高く機能します。そして何より、「強みに目を向ける視点」は、関係性を格段に良くします。
しかし実際には、こういった視点や習慣を身につけられず、苦しんだり、摩擦が生じたりしているのではないでしょうか。ならば、自分自身に向き合う場や、そのための仕組みを会社が用意していかなくてはなりません。
その一つが「感謝」であり、「美点凝視」です。他者のいいところに目を向け、それを組織文化として根づかせていくこと。本書にも「人の優れた点に関する会話をもっと増やしていこう」とありました。

まず変わるべきは自分

会社の理念である「働く人を元氣にし、内から外に影響の輪を広げ、組織・社会を元氣にする」。これこそが私のめざすことです。それがうまく実現できていないのであれば、まず、自分自身の在り方を整えるところから始める。そう受け止めるようになりました。
会社を成長させたい。お客様に喜んでもらいたい。社員にも満足してもらいたい。社長であれば誰しもそう願うはずです。にもかかわらず実現できていないのであれば、まず変わるべきは社長自身です。
なのに、自分は変わらずに「あなたが変わってくれ」と思ってしまってはいないでしょうか。「あの問題社員を何とか辞めさせられないか」と言う人もいます。しかし、どんなに問題がある人だとしても、その人を排除したからといって根本の問題は解決しません。その人を批判している人がいるということは、「足りないところに目が向いてしまっている」証拠です。その心の習慣を残したままでは、また同じことが起こります。

仕組み化とその継続で「人も会社も元氣になる」

社長のあり方が会社に影響を与えます。だからこそ社長自身が、自分に向き合い、人のいいところを発見できる機会や仕組みをつくる。実際に私自身、そうした仕組みに乗ってしまうことが一番労力を使わずに良い状態を保てる方法になっています。
毎朝、神棚の前で手を合わせ、感謝の気持ちを思い起こす時間をつくり、毎月、読書会を社内向けと経営者仲間向けとで開催しています。私は主催者なので準備に3 時間ほどかけています。
この時間こそ「強制的に学ぶ仕組み」であり、自分と向き合う場であり、他者への尊敬と感謝の気持ちを持つ時間です。発表を聞くたびに、「この人にはこんなバックボーンがあったのか」「こんな想いで働いてくれているのか」と毎回感動しています。
「お互いの違いを認め合い、強みを理解する」。こうした視点を持つことで、人間関係も向上し、チームも強くなります。まずは社長自らが率先して実践する。その姿勢こそが、人を元氣にし、会社を元氣にする道だと、私は確信しています。

【社内木鶏会 感想文】

*人間学を学べる月刊誌「致知」をテキストに「社内木鶏会」を毎月、開催しています。全員が指定された記事の感想文を発表し、その中で選ばれた感想文です。

<対談 信じる心が運命の扉を開く>

2025 年6 月、日本人としては14 年ぶりに、世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルハーモニー―管弦楽団の定期公演に登場し、世界から絶賛された
指揮者の山田和樹氏。音楽教師として赴任した小中学校のオーケストラを次々と全国優勝に導き、90 歳を迎えるいまなお千葉県少年少女オーケストラの音楽監督として子どもたちの指導に情熱を燃やしている佐治薫子氏。
音楽を通じて20 年以上にわたる交流を続けてきた両氏に、これまでの歩みを交え、よき出逢いを実現し、運命の扉を開く要諦を語り合っていただいた。

<今月の選出感想文>

私はこの対談の中でも、「出逢いに心から感謝して、大切にしていくことをしなければ、自らの運命を導くようなよき出逢いにはならないと思う」という言葉が印象に残りました。
山田さんは、素晴らしい出逢いに恵まれ、人のおかげさまで指揮者として歩むことができたので、その感謝してもしきれない気持ちを、最高の音楽を人々に届けることで返していく、と仰っています。このように謙虚さと感謝の気持ちを常に持ってらっしゃって、かつそれを自分にできることで返そうとしてらっしゃるからこそ、素晴らしい方々が周りに集まってきているのだと思いました。私は今まで、出逢いに対し「ありがたいな」と思うことはあれど、恩返しをするという意識は正直あまり持てていなかったと思うので、今回をきっかけに意識していこうと思いました。
また、佐治さんの「明日は仕事ができるだろうかと思う時も、大好きな音楽を聴くと、なんだか生きる力、ファイトが湧いてくる」というお言葉は、本当にその通りだなと思いました。
私の場合は趣味や食べることがストレス発散につながりますが、それらをすることで気持ちを切り替えられたり、明日も頑張ろうとポジティブになることができるので、引き続き大事にしていきたいと思います。
〔DXチーム:米倉 百合香〕

【一年を振り返る温かなひととき】

一年の終わりが近づき、慌ただしくも温かい季節になりました。
今年一年、皆さまにとってどのような日々だったでしょうか。忙しい中でも、ふと立ち止まり、一年の歩みを振り返る時間を持てたら素敵ですね。新しい年が実り多いものとなりますように。

 

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