オンラインチャットお問合せ お問合せ

代表三輪のコラム

投稿日:2024年8月13日

No.28 自分の人生を経営する

~代表・三輪康信からのメッセージ~
「自分の人生を経営する」
社内木鶏会感想文 & チアレッジタイムズ委員会より

 

「自分の人生を経営する」

先日、ある会社でお話しをさせていただく機会があり、その時、参加された方々に「自分の人生を経営しているのは誰ですか?」と問いかけました。…それは勿論、自分自身ですよね。
京セラを一代で世界クラスの会社にし、近年では、JAL の再興にも尽力され、見事成功させた稲盛和夫さんは「人生の成功の方程式」として、次のようにおっしゃっています。

[人生と仕事の結果=考え方×熱意×能力]

このポイントとして、能力と熱意は「1 から 100 まである」のですが、考え方は「-(マイナス)100 から+(プラス)100 まである」。つまり、能力と熱意がどんなにあっても、考え方がマイナスであれば生み出される成果もマイナスになる、「一番大事なのは考え方」ということです。

多くの時間を費やす「仕事」、その観は人生に直結する

以前にも「3 人のレンガ積みの職人の話」をこちらの紙面で紹介しました。「あなたは何の仕事をしているのですか?」と尋ねられた職人 A さんは仏頂面で「私の仕事はレンガを積むことです。暑くて大変で…早く帰りたいです!」と答えました。

B さんは「私が積んでいるこのレンガで立派な建物ができるらしいです。どこにも負けないものを造りたいと思います」と誇りに満ちた顔で答えました。
そして C さんは「私はこの地域の子供たちが安心・安全に学ぶための学校を造っています!この校門をくぐって笑顔で登校してくる子供たちの姿を思い浮かべながら…」と喜びに満ちた表情で答えました。
同じ仕事をしているのに、目的、考え方の違いで、その表情も仕事観も全く変わってきます。では、彼らは、誰かに強制されて、この考え方を選ばされているのでしょうか?…自ら進んで、それぞれの考え方を選んでいるわけです。
誰しも 1 日は 24 時間、1 年は 365 日。この時間を何に使うか、どう使うかで人生の成果は大きく変わります。望むと望まざるにかかわらず、人は、人生の中で最も多くの時間を「仕事」に費やしています。実際に働いている時間だけではなく、通勤時間、仕事のことを考えている時間、自己研鑽のための時間も含めたら、大変な時間になります。
自分が携わっている、その仕事が「楽しいか」「しんどいか」、それはそのまま自分の人生に直結してきます。自分の仕事の価値や意義を考えながら、生き生きと働くことができれば、それはとても幸せなことではないでしょうか。

「その船」に乗っているのは、あなた自身

実は私もサラリーマン時代にやっていたことがあるのですが、よく自分の会社や上司の愚痴をこぼす方がいます。「あの人がもっとこうだったら…」「あの人のここがおかしい」「会社がおかしい」等々…。そんな時、本当にもったいないなと思います。なぜなら、その人は、自ら進んで自分が身を置いているその場を、自分に関わってくれている人の、そしてその人自身の「価値」を落としてしまっているから。
自分が乗っている「会社」という船が沈めば、自分も影響を受けます。私が以前、勤めていた会社は私が入社した 9 年目に上場しました。自分の社内での立ち位置は全く変わらないのに、上場した瞬間、社会的信用力がグンとアップしました。「上場会社に勤めている」というだけで自分の能力も何も変わっていないのに、価値が上がったように見られます。ところが、「潰れた」となったら今度は逆のことが起こります。実際、私もその修羅場を経験しました。
「会社」というその船に乗っているからには、その船の価値に自分の相対的価値が連動している、でも、意外にそのことに気がついていない人が多いように感じています。

「会社事」を「自分事」として主体的に取り組む

「アメリカ国民よ。国家が君たちのために何を成し得るかを問うな。君たちが国家のために何を成し得るかを問いたまえ」、アメリカ 35 代大統領となったジョン・F・ケネディの有名な演説です。「国家」を「会社」に置き換えてみてください。「会社は自分に何をしてくれるか」を考えているばかりの人がいる会社、みんなが「会社のために自分に何ができるかを考えている」会社、どちらが強いでしょうか。
その際、自分に足りないものに気がつける「自責思考」という観をもっているかどうかも大きな分岐点です。何か問題が起こると、人は他人や環境、周りの責任にするという心の習慣を持っています。これは自分を守ろうとする自己防衛本能なのでやむを得えないのですが、他者のせいにしている人をみると「この人は主語が自分以外の人になっている人なんだな」と思います。
会社の問題点や周囲の人の問題点が見えているのは良いことです。問題なのは、問題解決の主体が他者になっていること。主語を自分にすれば、いくらでも改善点が見つかって、行動につながり、状況を変えられる可能性がありますが、主語が他人になっていると、自分の足りない部分を認識できず、課題も設定できません。「他人や周り」に向けた矢印のいくつかでも自分に向けることができる人、そういう人は成長できます。
「会社事」も主体的に「自分事」として考え、何かあった時には自分の「責」として受け止める、そういう「観」を持つことで、成長でき、より主体的に生きられ、それが自身の人生を経営することにつながります。そうして自分自身の人生もさらに豊かにすることができるのではないでしょうか。

【社内木鶏会 感想文】

*人間学を学べる月刊誌「致知」をテキストに「社内木鶏会」を毎月、開催しています。全員が指定された記事の感想文を発表し、その中で選ばれた感想文です。

<指定記事~大災害との闘い 我が社はこうして立ち直った>
今年の年頭、日本中に衝撃をもたらした能登半島地震。
ヤマサコショウ社長 佐々木孝寿氏と、阿蘇立野病院理事 上村晋一氏もまた、それぞれ東日本大震災と熊本地震で被災し、失意のどん底に突き落とされた体験を持つ。二人はかつてない危機からいかに立ち直ったのか。実体験から学ぶ、絶望を希望に転じる歩み方を対談いただいた。

<今月の選出感想文>

災害を乗り越えた方々のお話を読みました。
この方々も災害を受けた当事者なのに「まず職員のことを考え、ネガティブにならないように前へ、前への気持ちで復旧しようとした」と仰っていて、純粋にすごいなと思いました。これがリーダーになる者の心構えというものなのでしょうか。
そこから職員全員へ解雇を告げ、手当を満額払えず労基法違反で罰則も食らったと上村さんは言っています。私なら「やってられるか、むちゃくちゃだ」と投げ出しそうになりますが、今までを水の泡にしちゃいけないと踏ん張り、また同じ地で病院を再開するという、この忍耐力や地域に密着する精神がすごいと感じました。
私も前職では、九州の大雨で毎年のように浸水する店舗がでてきて、SV 総出で復旧作業を行っておりました。災害後の店舗は言葉にならないくらい悲惨な状況になるもので、その当時、ある店長から想いの丈を聞いたことがあります。「地域の常連のお客様がこのコンビニがないと困るから、ライフラインとして必要だから、早く復旧して一刻も早くお客様を安心させたい」と言っていたことが、印象に残っています。地域やお客様を第一に考えることや、今回の記事のように職員のことを考えるような、他者第一で動ける気持ちを私も磨いて、誇りをもてる仕事をしたいと思います。
〔労務担当:右田 久巳〕

【ホームページ 更新中!】

弊社ホームページ上にて、人事労務管理ソフトウエア(オフィスステーション)、
勤怠管理ソフトウエア(キングオブタイム/クロノス)、給与計算ソフトウエア(PCA
給与)それぞれのページを作成し、Q&A を更新しています。
各ソフトウエアの特徴や利用事例などを記載していますので、
ぜひご覧ください!

 

-代表三輪のコラム