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No16 生産年齢人口層の縮小で人材獲得競争が激化する ~「ウェルビーイング型経営」が必要な時代に~

~代表・三輪康信からのメッセージ~
生産年齢人口層の縮小で人材獲得競争が激化する
~「ウェルビーイング型経営」が必要な時代に~
社内木鶏会感想文 & チアレッジの人事評価面談!

生産年齢人口層の縮小で人材獲得競争が激化する
~「ウェルビーイング型経営」が必要な時代に~

これから日本は人口が減っていきます。特に顕著なのが生産年齢人口(15 歳以上 65 歳未満の層)。2070 年に人口が 8,700 万人まで減少する一方で 65 歳以上は全人口の約 39%になります(国立社会保障・人口問題研究所「日本の推計人口」令和 5 年推計)。コロナで落ちた有効求人倍率も今は 1.7 近く、バブル期を超えました。人材獲得競争は激化しています。エン・ジャパンのネット調査によると、退職者がその理由に挙げたのは「人間関係が悪かった」(28%)が断トツの 1 位。であれば「人間関係がいい職場」をアピールすることは採用活動において優位性をもてるということです。
そのために有効であり、今、私が着目しているのが「ウェルビーイング型経営」です。「人間は誰でも〝幸せになりたい〟と本能的に想っているもの」を前提に、『健康』『幸せ』『福祉』という三つが満たされることによって、人は幸せ感、やり甲斐をもって仕事に励むことができるという考え方で経営をするということ」。慶應大学の前野教授が提唱する「幸福経営」では、「幸せの四つの因子が大事。四つの因子を高めていくことによって幸福度が上がっていく、これを組織全体でやっていけばいい」と言っています。私なりに整理してみました。

① やってみよう因子⇒夢や目標に向かってやってみようと主体的に努力を続けられる人は、何も行動を起こさない人よりも幸せになる

普通に生活し、仕事をしていると、目の前に目線が落ちがちです。遠くを見る時間がなかなかありません。であれば会社の中で意図的に自分自身の現在地を見つめる、将来を考える、そういう仕組みが必要です。
ホワイト企業大賞を受賞した西精工株式会社は 90%の社員が「月曜日、出社するのが楽しい・ワクワクする」と答えたそうです。最高に幸せだなと思います。この会社が推進しているのは「挨拶・掃除、コミュニケーション」。「掃除」ってポイントです。
自己肯定感が低い人は「自分にはできる」と思えず、目標を立てるのも難しいし、なかなかチャレンジもしません。でも、掃除をすれば、拭いたらキレイになるし、片づけたらスッキリする、やったことが結果につながります。仕事では、やれどもやれども…みたい
なことが起こりますが、掃除には精神安定剤みたいな効用もあるし、掃除をすることで自己肯定感が上がって、より大きな目標を、未来に向かってチャレンジしようという氣持ちがもてるようになり、前向きになれるということではないでしょうか。

② ありがとう因子⇒感謝する人は幸福度が高い

私はよくハガキを書くのですが、書く時に「相手への感謝の氣持ち」がないとなかなか書けません。ポジティブなことを探して書いていく時間は最高に「ありがとう因子」が高まっている時間だと感じます。実際に書いた後はとても清々しい氣持ちになれます。
「ありがとう」と伝えると相手も嬉しいというのももちろんですが、感謝をすると自分が幸せになれます。なぜなら、感謝するという行為は今、自分が置かれている自分の身のまわり、現在と過去を肯定する行為だからです。意識して「感謝する」ことで、否定的な解釈を肯定的な解釈に置き換えていくという作用をもたらしてくれます。

③ なんとかなる因子⇒前向きと楽観性
④ あなたらしく因子⇒その人自身の持ち味に対応して、強みを発揮させ、掛け算で組織をつくる

「あなたのここが悪い」「ここが足りない」と欠点を指摘してばかりいたら、人間関係も良くなりません。投げかけられた一言が二度と忘れられない一生の傷になることもあります。
前職で私は対照的な二人の上司と出会いました。私に「お前は猿以下だ!」と言った上司、私も素行が悪かったので仕方なかったんですが…。もう一人は「僕、わからないから、三輪君に任せるよ!」と言ってくれた上司です。「君にかかってるよ!」とか言われて、めちゃくちゃ張りきりました。
物事は見方によってプラスにもマイナスにも捉えられます。「プラス思考で」と言われてもなかなか難しいですが、「ありがとう」を口にする、文字として形にすることを意識していくことで、自己肯定感が上がり、前向きにもなっていけるのではないでしょうか。
「四つの因子を高めると、幸福度が高まる」という前野教授の提唱通り、〝私自身〟を認めてもらえた「あなたらしく因子」と「なんとかなる因子」で、私の幸福度も高まり、さらにヤル気へとつながっていきました。
人間は、やらされている仕事よりも、自ら取り組んでやる仕事の方が幸福度は高くなります。ならば、いかにそういうマネジメントをしていくかです。私は 1 から 10 まで管理されると本当に息が詰まりましたが、「任せる!よろしく!」と言われて、猛烈に働きました。「主体的に自分がやりたくてやっている状態をつくる」ことは生産性の高い組織づくりにとても効果的です。
そのために、様々な人事制度を調えることも大事でしょう。上場企業ですが「水曜日は 14時までの勤務だけど、他の日は 20 時まで勤務」など、100 人いたら 100 通りの、その人に合わせた勤務体系をつくっている会社があります。人が組織に合わせるのではなく、組織が人に合わせる、「なるべく強制せず、縛りが少ない方が本人の主体性は引き出される」と。それをどうつくりあげるか、そして、どこに線引きするかが、我々、社労士の役割だと思っています。こういうデータがありました。

「心理的安全性の高い組織はそうでない組織に比べて生産性が高い」(Google 調査)
「幸福度の高い社員の創造性はそうでない社員よりも3倍高い。生産性は31%、売上げも37%高い」「幸福度の高い社員はそうでない社員に比べて欠勤率が41%、離職率は59%低く、業務上の事故を起こす確率も70%少ない」(ハーバード・ビジネス・レビュー「幸福の戦略」)

日本の生産年齢人口は減り続け、その対応はさらに厳しくなります。いかにいい人材を集め、育てていけるかが企業の業績アップ、競争力を左右します。人材獲得競争に負けないためにも、「ウェルビーイング」「幸福経営」に取り込まざるをえませんし、ますます大事になっていくのではないでしょうか。

【社内木鶏会 感想文】

*人間学を学べる月刊誌「致知」をテキストに「社内木鶏会」を毎月、開催しています。全員が指定された記事の感想文を発表し、その中で選ばれた感想文です。

<指定記事~ 『よき人、よき言葉との出逢いが、わが人生を導いてきた』>
ノーベル生理学・医学賞を受賞した、北里大学特別名誉教授の大村智氏と、歌手として活躍し、NPO 法人日本国際童謡館館長も務める大村照子氏の対談。よき人・よき言葉・よき教えとの出逢いを糧として、さまざまな苦悩・困難を乗り越え、人生を切り開いてきた、お二方の生き様に迫る。

<感想文>

私はいつも致知を読むときは、気になった言葉に丸や線を引きながら読み進めて、感銘を受けた数が多い記事を選んで感想を書くことが多いのだが、正直今回選んだ記事は、丸や線が多くなかった。しかし、ある箇所がとても心に残り、こちらの記事でぜひ感想を書きたいと思った。
それは大庭氏のお母様の言葉と大庭氏の生き方だ。「あなたには歌しかない。自分で生きていくには大変だろうから、自分より優秀な人の力を借りて生きていきなさい」という言葉は、賢くない私には救われるような言葉だ。そして現在の私自身が、既にたくさんの周りの方に助けられて仕事をしたり、生活をしている事に改めて気づかされ、感謝の気持ちでいっぱいになった。
また、助けてもらう為には、自分も周りを助け、自身が周りから助けたくなるような人でいなければならないと身が引き締まる思いだ。「よき出逢い、周囲の協力、応援がなければ大きなことは成せない」という大村氏の言葉も心に残った。
私には現在、壮大な夢はないが、ご縁があり、大きなことを成し遂げようと努力しているチアレッジへ入社し、一人では成し遂げる事が出来ない目標を皆で目指す事で自身も成長できる事に有難く思う。皆で同じ船に乗って、時には荒波にもまれそうになりながらも前進し、目指した場所に到達した時の喜びはかけがえのないものとなるであろう。チームで挑めば、乗り切れる事はたくさんある!と自信の勇気づけにもなった記事であった。
最後に、定期的に木鶏会がある事に感謝したい。毎回、その時の私が欲しい「よき言葉」に出逢えるこの会は、自分自身を見つめ直すとても良い機会となっている。
〔今月の選出感想文:小掠康代〕

【チアレッジの人事評価面談!】

チアレッジでは、先日、人事評価面談を実施しました!評価面談というと、少々身構えてしまうようなイメージがありますが、チアレッジの人事評価面談は、各々の「得意なこと」「できること」に着目し、その持ち味をどう磨いていくかにフォーカスしていきます。それにより、各人の自信・やる気が芽生え、モチベーションアップに繋がっていくのです!
2023年も折り返し地点です。組織としての目標、個人としての目標を見据えつつ、仕事に前向きに取り組んでいきたいですね!!

 

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