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代表三輪のコラム

投稿日:2023年9月2日

No17 ~脳科学も証明する!~ 感謝と掃除と挨拶がなぜ「幸福」に繋がるのか

~代表・三輪康信からのメッセージ~
脳科学も証明する!
感謝と掃除と挨拶がなぜ「幸福」に繋がるのか
社内木鶏会感想文 & チアレッジからのお手紙

~脳科学も証明する!~
感謝と掃除と挨拶がなぜ「幸福」に繋がるのか

「幸福感」を味わうための方法があります。先日、参加したセミナーで慶應大学の前野隆司教授が「感謝をする人は幸せです」と言っていました。私は毎日、ハガキを書いていますが、書き終えると心がとても温かくなっているのを感じます。その人への感謝の気持ちがあるからハガキもかけるし、その気持ちを文字にのせることで「感謝する」という行為が生まれていることに気がつきました。
また、毎朝、六方拝という瞑想も行っています。生意気だった私を心配しながらも見守ってくれる両親、ピンチの時に踏ん張ってくれた社員、ご指導いただいている先生の顔を思い浮かべながら、「有難いなぁ」と思います。「感謝する」とは今の自分を肯定する作業なのではないでしょうか。だから幸福感を味わえる。反対に不平不満を言うことは「今を否定する」という行為になるのだと思います。

ポイントは「行動、形が先」ということ

前野教授は「感謝する人、掃除する人、挨拶する人は幸せです」と話されました。「感謝の気持を持てる人は幸せです」ではないんです。行動、形が先です。「感謝の気持ちを持ちなさい」と言われても難しいけれど、まずは表情、態度、所作といった行動で感謝の気持を表現していく、これはやろうと思ったら誰でもできます。
「心をコントロールしろ!」と言われても難しいですよね。「感謝しろ」と言われてもなかなかできない。でも「ありがとう」と口に出す、手紙を書くといったように具体的な行動で感謝を表すことは自分でやろうと思えば誰でもできます。ハガキならば気軽に出せます。つまり、動詞であるということがポイントなんです。
名経営者の方々がこぞって「掃除をすると人生が拓ける」と言っています。確かに掃除をすると職場って活性化するんです。仕事ってすぐに成果が出ませんが、掃除はすぐに結果が見えます。埃をとったらとれたってわかるし、やっぱりきれいになったとわかります。改善の跡が見えるんです。効果がすぐにわかって、達成感が出る、こういうことが人間の心にとても良い影響を与えるのだと思います。

「笑う門には福来たり」は本当だった

これは脳科学的にも証明されています。笑顔になるとセロトニン、ベータエンドロフィン、ナチュラルキラー細胞といった幸せと感じるためのホルモンが分泌するということがわかっています。実は人間の脳は「笑顔が出ている状態は幸せだということ」を学習していて、笑っている、嬉しそう(幸せ)だと感じると脳から幸せを感じるためのホルモンを分泌する指令を出すのだそうです。だから笑顔をつくれば幸せを、歓びを感じるのだと。運動でも、この幸せホルモンが分泌されることがわかっています。掃除も身体を使って行いますから、それで幸せホルモンが出て幸福感を味わえるのかもしれません。
感謝する、挨拶する、掃除する、これは全部動詞です。具体的な行動を起こしているから「幸せ」を感じられるということです。いつも笑っている人は長生きし、いつも怒っている人は早死にしやすい、これも笑うことで、ドーパミン、セルトニン、オキシトシンなどの心と体に良い脳内物質が分泌され、ストレスホルモンのコルチゾールが抑制されるということがあるそうです。免疫力の活性化とともに、リラックス効果、ストレス軽減効果もあります。脳のパフォーマンスとしても注意力、集中力、記憶力が上がることがわかっています。
「笑い」の効果って素晴らしい。だからと言って、無理に笑えというわけではありません。楽しいから笑うんですが、「楽しいから笑える」となると、限定されてしまいます。でも、つくり笑顔でもいいのだそうです。つくり笑顔でもいいと思ったら、これもできます。

「挨拶」の「挨」は心を開くこと、「拶」とは相手に近づくこと

笑顔で挨拶されたら関係性だって向上します。「この人のためを思って注意をした」のに関係性が悪かったら、そうとってもらえないかもしれません。その人の言葉を素直に聞けるかどうかも関係性が左右します。より良好な関係性を自ら構築していくために、先にニッコリ挨拶する、気遣ってあげるというのも主体的に自らしていきたいなと思います。
先日、指導をいただいている和田一廣先生から教えていただきました。心を開いて相手に近づくことが挨拶の目的なのだと。これは仏教用語だそうです。であれば、挨拶は自分からするべきだし、笑顔を見せて「あなたに心を開いています」というのを表現したいものです。ところが日本人は、特に大人になると挨拶が苦手という人が少なくない。子供の方が素直に挨拶してくれたりします。前野教授も研究職だった時に、研究室に入って大きな声で挨拶したら、無視されたり、迷惑そうな顔をされて、それ以来、挨拶がしにくくなったというエピソードを話されていました。そんな経験があると、大人でも傷つきますし、怖くなります。でも挨拶をすると自分が幸せになります。挨拶すると、周りの人が喜んでくれて自分に返ってくるということではなく、挨拶するという行動そのものが自分の中に幸福感をつくりだす。人間は、笑顔で挨拶すると心が幸福感を味わうようにできているということです。

「主体的な人は幸せです」

前野教授はこうもおっしゃっていました。自責型か他責型か、私が採用活動の際に気をつけているのもここでした。問題解決のベクトルが自分に向いている人は自責で考えられますから、こういう人はどんどん良くなっていけます。「幸せになるために何をするか」を考えられるか、それを他人や相手、周辺環境に求めていく人は難しいし、ストレスがたまります。改めて職場全体で「幸福感を味わう」環境づくりをめざしていこう!まずは掃除だ、感謝を表す仕組みづくり、そして笑顔あふれる職場づくりをしたい!と思いました。相手のいいところを褒めあう社風も大事です。こういうことをやっていけば、自然と業績も上がっていくし、みんなが「幸福感」を得て主体的に仕事に向かっていけるのではないかと思っています。

【社内木鶏会 感想文】

*人間学を学べる月刊誌「致知」をテキストに「社内木鶏会」を毎月、開催しています。全員が指定された記事の感想文を発表し、その中で選ばれた感想文です。

<指定記事~ 『人間学の学びが子供たちに与えるもの』>
中村学園女子高等学校 剣道部監督の岩城規彦氏と箕面自由学園高等学校 チアリーダー部監督の野田一江氏の対談。コロナ禍で激変した教育現場で、子供たちをどのように導いてきたのか、全国優勝常連校として輝き続けるためには、何が必要なのか―。両氏の指導者としての考え方や生き様に迫る。

<感想文>
正直、私は今までの人生においてほとんど本を読んでこず、漫画ばかり読んできました。強いて言うなら、ハリー・ポッターやアニメのライトノベルのような物語の本は読んでいましたが、評論文や自己啓発本などは全くと言っていいほど読んでいませんでした。そもそも小さい時から身体を動かすことの方が好きでした。そのせいか、活字を読むのが苦手で、今でも時折苦労しています。そのため、私はチアレッジに入社してから、初めてちゃんと本を読んだ気がします。朝礼での「365 人の仕事の教科書」や木鶏会での「致知」を通して、しっかり文章を読むようになりました。この 4 ヶ月間、色々な人生を歩んだ方達の話を読んで、個人的には多くの学びや発見がありました。どんなに辛くても困難から逃げずに挑戦し続ける大切さ、誰だって人生において不安や迷いが生じるけど、それを乗り越えることの大切さ、若いうちに頑張ることにより将来を安泰にすることの大切さ、などなど様々な価値観を学び、大変勉強になっています。嗚呼、人間みんな大変だけど頑張っているんだなと、安心させられたりもします。私は今までの人生において、悩んだり、路頭に迷ったりすることがあっても、なかなかそれを口にすることができずに、1 人で苦しんでいることもありました。ただ、これらの人生の先輩方の価値観や人生の歩み方について学ぶことにより、今の自分の悩みも多少は軽減されたりしますし、自分も将来のためにもっと頑張ろうと思えることが以前よりも多くなりました。
引き続き「365 人の仕事の教科書」や「致知」を読んで、しっかり色々な価値観について学んでいき、これからもどんどん自分自身を高めていけたらいいなと思いました。
〔今月の選出感想文:角本竜弥〕

【チアレッジからのお手紙 更新中です!】

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