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代表三輪のコラム

投稿日:2023年10月1日

No18 〝重要度>緊急度〟焦点を当てるのは、 緊急度の高いものより重要度の高いもの

~代表・三輪康信からのメッセージ~
〝重要度>緊急度〟焦点を当てるのは、
緊急度の高いものより重要度の高いもの
社内木鶏会感想文 & チアレッジゼミナール開催のお知らせ

〝重要度>緊急度〟
焦点を当てるのは、緊急度の高いものより重要度の高いもの

先日、経営計画策定のための合宿(3 日間)に参加してきました。普段は、このようなことのためのまとまった時間を確保するのはなかなか難しく、こうした場があるのは大変有難いことでした。『経営計画書を自らの手で書き上げることこそ、社長として絶対にやらなければならないことである』、これは「伝説の経営コンサルタント」と言われた一倉定氏の言葉です。これまでも、経営計画は創ってはいたのですが、なかなかまとまった時間が確保できず、魂のこもらない経営計画となっていました。今回の経営計画合宿では、普段の仕事から離れて、じっくりと現状を振り返り、未来を考える時間をもつことができ、魂のこもった経営計画ができたと思います。このように固まった時間を確保する場があることはとても有難いことです。

『緊急度よりも重要度に焦点を当て、優先順位を決めること、それが成果を上げるために最も重要なこと』

フランクリン・コービー博士が「7 つの習慣」の中で述べられている言葉です。リーダーが緊急度の高い仕事に振りまわされていたり、占有されているような状況下にある会社で、長期的に発展している会社は、まず見たことがありません。このことは、いつも心がけておかなければならないと思っています。「社長にとって〝経営計画書の作成〟は極めて重要度が高い」と言われ、頭ではわかっていても、どうしても緊急度の高い仕事を優先してしまうし、日々に忙殺されてしまいがちです。しかし、それでは重要度の高い仕事にいつまでたっても手をつけられず、成果の上がらない組織になってしまいます。これは、とても恐ろしいことです。緊急性のない重要なことの優先順位をいかに上げるかが成否を分けるポイントです。
経営計画書だけではなく、当社の専門領域である、人事制度の構築運用、採用戦略、エンゲージメント向上への取り組み、DX 化なども緊急性がないため、ついつい後回しにしがちです。けれども、このような重要だけど緊急ではないことが成果を上げるために重要であることは言うまでもありません。お付き合いいただいている会社において、これらの重要事項の優先順位を上げることも当社の重要な役割だと思っています

「人件費を払うことを経営の目的にせよ」

「日本で一番大切にしたい会社」の著者で有名な坂本光司先生の言葉です。今回の経営計画合宿で、最も心に響きました。坂本先生は、インタビュー記事の中で「人件費を払うことを経営の目的にせよ。最低でも年齢×15 倍以上の年収額が必要」と語られています。これまでの当社の経営計画では、最初に考えるのは売り上げ、人件費を含む経費は後という順番でしたので、この言葉は「目から鱗」でした。先に人件費を考え、この人件費を払うために、どのように売り上げを創るかを考える。
まずは、ぜひ自社の給与水準をチェックしてみてほしいと思いますが、スタッフに対しても、「5 年後には、この給与水準にしたい。今はこの水準だから、これだけ上げなければならない。そのためにどうしたらいいかを一緒に考えよう」と語りかけていくことでスタッフにとっても「他人事だった売り上げが自分事に変わっていく」と学びました。さらに、坂本先生はこうもおっしゃっていました。
「社員のモチベーションが高い企業と低い企業を 3 年間比較研究して分かったことがある。人事制度や給与制度は、ほとんどモチベーションに影響を与えない。結論はリーダーの人格。経営者や上司への信頼が薄れた時に最もモチベーションが低下することが判明した。どんな制度を創るかではなく、どんなリーダーがいるかが大事。経営者が自分自身を変えずに自分以外のものをいくら変えようとしても決して会社はよくならない」人事制度や給与制度の構築を専門分野とする者としては複雑な想いがありましたが、この言葉に触れて、介護事業を展開されている、ある経営者の顔が浮かびました。10 年以上のお付き合いになりますが、いつも人格者だなあと感心させられ、この経営者の下でなら働いてみたいと思わせてくれます。当然、会社は発展し続けていて、社員のモチベーションも高いです。一方、自分を振り返ってみると…自分の未熟さを反省するばかりです。社長としての最重要項目として、自身の人格を磨くことに取り組んでいかなければならないと再認識しました。

緊急性はないけれども、重要なことに取り組むための仕組みをつくる

自らの人格を磨くための仕組みをご紹介します。こちらでも何度か紹介していますが、当社では、月刊誌「致知」を題材とした経営者向け読書会を開催しています。毎月、参加者が各自、事前に指定記事を読みこんで、お互いに意見を述べ合い勉強する場です。致知の中にある素晴らしい言葉に触れ、じっくり自分と向き合う。そして、仲間の発表を聞いて気づきを得て実践する。毎月のこの時間は、学びの時間であるとともに、自己反省の場になっています。1カ月前に立てた行動目標の実践状況を発表しますので、発表するためにも実践しなければならないので、他社の力を借りて行動改善することができます。
これも、緊急性はないけれども、重要なことに取り組むための仕組みです。日々の忙しさに流されず、重要なことに取り組むためには、仕組をつくって運用することが効果的です。

【社内木鶏会 感想文】

*人間学を学べる月刊誌「致知」をテキストに「社内木鶏会」を毎月、開催しています。全員が指定された記事の感想文を発表し、その中で選ばれた感想文です。

<指定記事~ 『偉大な父の志を継いで』>
事故で両腕を失った創業者によって立ち上げられ、北海道有数の企業グループへと成長した北海道光生舎と、十七年続く赤字を乗り越え、健康と環境に安心な無添加石けんへの初志を貫いたシャボン玉石けん。髙江氏と森田氏はそれぞれに父親の志を継いで両社の経営に邁進している。人生の悲愁を味わい尽くした先代の破格の生き方からお二人は何を学び、そしていかに事業の継承を成し遂げたのかに迫る。

<感想文>
髙江理事長と森田社長、お二人とも高い志を持ち、人生の悲愁を越えた偉大な創業者から会社を継ぎ、想像できない程の苦悩や重圧と戦いながら会社経営をされてこられたのだと今回の対談記事を読んで痛感しました。対談の中で特に印象的だったのは、森田社長がお父様からの言葉で一番影響を受けたと仰っていた「好信楽」という言葉とその教えです。何かを成し遂げるための信念だけでなく、楽しみながら取り組む心の余裕が大事だということで森田社長のお父様が様々な困難、悲愁の中にあっても、前を向いて歩んでこられたのは、一度きりの人生を自分が本当にやりたいこと、正しいと思うことをやろうという強い信念と、それを楽しむ気持ちを大切にされていたからなのだと感じました。
私自身は、今回の対談のお二人や、お二人のお父様程の困難や試練を経験したわけではありませんが、これからまだ長い人生の中で、悲愁を味わうこともあると思います。その時に、打ちひしがれるのではなく、前を向くためにどうしたらいいかを考え、悪いこと、不幸なことだと思われていることも、全て自分の捉え方次第だという気持ちで物事と向き合っていける強い心を育てていきたいと思います。
〔今月の選出感想文:福岡亜美〕

【チアレッジゼミナール開催のお知らせ】

この度、第 10 回チアレッジゼミナールを開催することとなりました。
今回のテーマは「採用と面接」についてお話いたします。
これまで 2,000 人以上の方の面接を行い、数々の失敗をもとに試行錯誤を行ってきた経験から“どうしたら本当に「採用したい」人財がきてくれるのか?”等、当社での取り組みをご紹介しながら皆様の疑問にお答えいたします。

■開催日時:10 月 26 日(木) 14:00~15:00
■ご参加ご希望の場合は、お気軽に担当者までお声がけください。
※オンライン開催(Zoom)となります。
皆様のご参加心よりお待ち申し上げております。

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