~代表・三輪康信からのメッセージ~
『自分を鍛える~「知的トレーニング生活」の方法』を読んで
『自分を鍛える~「知的トレーニング生活」の方法』を読んで
「幸せに生きたい」「もっと良くなりたい」と誰しも思います。そのためには先人のいいところを学んで自己実現していくということが大切なのではないでしょうか。
そして自分よりも何十年も長く生きて、自分よりも何百倍も失敗をし、その失敗の中から学びとり、成功も失敗も含めて、その人の様々な体験から導き出された「こうすればいい」という答えのようなことが実は本にも書いてあります。
弊社の顧問である和田一廣先生からお薦めされたのが『自分を鍛える!~「知的トレーニング生活」の方法』(ジョン・トッド著)という本。渡部昇一さんが訳をされているというのもまた贅沢です。今回は、この本を読んで気づいた五つのポイントをお話しします。
1. 時間の使い方の重要性
「時間に強欲になることは一番の美徳」という言葉がありました。「強欲」というと悪い意味に使われますが、時間にはもっと強欲になっていいんだと。お金の使い方には慎重になるのになぜ時間は無頓着に浪費してしまうのかと。
フランクリン・コヴィー博士の著書『7 つの習慣』に「緊急事項から取りかかるのではなく、重要な目標に優先順位をつけて達成する」とありました。緊急ではないけれども重要なこと、この領域に取り組まなかったら成果はでない、豊かになっていく人、幸せに生きられる人とは、この領域に取り組めている人だと思います。
SNS、ネットサーフィン、スマホゲーム、YouTube…、気がつけば、知らないうちに、あっという間に時間が経ってしまう時間泥棒のようなものに取り囲まれているのが現代人です。そんな時間を守るための方法が「計画を立てる」こと。
重要なことなのに「緊急でないから」と、後回しになったり、手をつけられなかったりします。そういうものこそ「この時間は必ずこれをやる!」と計画に入れ込んでいく、そうすれは逆算して、やらなければならないことが細分化されていきます。
2. 習慣は第二の天性
「明日でいいだろう。この積み重ねほど恐ろしいものはない」「朝の遅い人間で、志を叶えた者は一人もいない」とありました。なぜ、早起きが大事なのか。夜寝るのを遅くするのは簡単ですが、早起きは自分で意志を強く持たないとなかなかできません。それができているということが自信にもなって達成感、自己肯定感を高めます。そもそもリーダーになる人とは人に影響力を発揮していく人です。自分に対しての影響力を発揮できない人が人に対しての影響力なんか発揮できるわけがありません。
もう一つ「同じ仕事を同じ時間にひたすら繰り返せ」とありました。私は毎朝5 時に起きます。早く起きた日は早く寝られ、それがやがて習慣になり、負荷感もなくなっていきます。
通勤の際、エスカレーターではなく階段を使うなどもそうです。認知症を患う人は足を悪くしたことがきっかけで寝たきりになり、その結果…ということをよく聞きます。エスカレーターを使った方が早いし、楽ですが、階段を使うことを習慣化することで、いつまでも元氣でいられ、よりよい未来にたどり着く確率が上がるんです。
ルーティン化することで習慣化します。「どうしよう…」などと迷わず、気がついたらやっているというように。新たな習慣を身につける時は、まず一つを徹底的にやって身についてから次にいく。私もそうやって毎日のやるべき習慣を一つずつ増やしていっています。
3. 集中することの重要性
私が朝早くオフィスに来るのも誰もいないオフィスで集中できるから。一つのことにとりかかったら一気呵成にやりきることが大事だし、質も高くなります。けれども、「今、よろしいでしょうか?」と話しかけられたり、予期せぬ来客があったり…、せっかく集中して思考をめぐらしていたのに、いったん中断してしまうと、元に戻るまでけっこう大変です。
4. 発言の重要性
「中傷は必ず自分のもとへ返ってくる」「悪口は言われた本人の耳に届くばかりでなく、居合わせた人に偏見を抱かせることにもなる」「お世辞は人前で言われるのが普通である。おそらく承認が必要なのだろう。人前で褒められれば、その友人は否応なしにお返しせざるを得なくなるからである。しかし、本当に分別に富んだ激励というのはひっそりとなされるのが常である」、確かにそうだなと思います。
5. 運動することの重要性
この言葉も響きました。「運動に費やす時間は能率で十二分にカバーできる」と。歩く30 分で仕事ができると思うかもしれませんが、30 分歩くことによって1.5 倍の脳率で脳が働くようになるから、その時間は簡単に取り返せます。「運動するとかしないとかはあなたが勝手に決めることではない。運動はしなければならないのだ。さもなくば、将来を棒にふることになる」と。
最後に、「どうやっていい本を見つけるか」というと、人から薦められた本、尊敬する人、この人のようになりたいと思っている人の愛読書を読むのが一番なのではないでしょうか。この本では読書術についても触れていて「最もやってはいけないのは浅く広く読むこと」、「これと決めたところをじっくり読むこと」だそうです。私は尊敬する先生から「良かったよ」と薦められて何の迷いもなく手にとりましたが、学びの多い本でした!
【社内木鶏会 感想文】
*人間学を学べる月刊誌「致知」をテキストに「社内木鶏会」を毎月、開催しています。全員が指定された記事の感想文を発表し、その中で選ばれた感想文です。
<対談 生き方のヒント> 生き方の「ヒント」は、どうすれば得られるのか。鎌倉時代に生きた華厳宗の僧、明恵上人は「人は阿留辺幾夜宇和(あるべきようわ)と云う七文字を持つべきなり」という言葉を残している。現代社会に移して言えば、どんな場でもリーダーの立場にある者にはリーダーとして果たすべき務めがある。同じように上司には上司の、部下には部下の、「あるべき様」がある。そこから外れると、悪いことが起こるという教えである。本記事では、それを掴み取るだけではなく実行するかどうかが人生の分かれ目であると先知先哲の言葉が教えてくれている。 |
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<今月の選出感想文>
「真理は月の光のように満ち溢れている」
「満ち溢れている」という表現ではあるものの、太陽の光のようにわかりやすいものではなく、タイミングを見逃さずにアンテナを張らなければたどり着けないのが真理(生き方のヒント)なのだろうと感じた。ヒントを汲み取るタイミングも対象も人それぞれで、受け売りではなく、自分で見つけ、感じることでヒントとして説得力が増すのだろうと思う。
加山さんの「荷物が重いのではない。担ぐ力が弱いんだ」という言葉も、加山さんにその言葉を受け取る素養があり、その言葉に向き合ってきたからこそ生き方のヒントとして受容されたのだろう。
私がこれまでに受け取った生き方のヒントはなんだろう?と考える。複数思いつくが、一つは「自由には責任が伴うこと、人生は一度しかなく、時間には限りがあること」を強く意識させてくれた夫の存在だと思う。
ヒントを受け取り、どう実行するか?この先の人生を自分の納得のできるものにするため、一つでも多くのヒントを見つけ、反映させていきたいと思う。
〔DXチーム:林 景子〕
【アクションプランで1年の目標設定】
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