おはようございます。チアレッジの三輪です。
吉田松陰の士規七則の中に、読書尚友の重要性が書かれています。
これは書物を読み、書物の中に出てくる昔のすぐれた人を人生の友として
生きていくということは、君子(徳の備わった立派な人)のなすべきことである
という意味です。
読書尚友については、森信三の終身教授六の中でも解説されています。
ここでの解釈はちょっと違っていますが、とても興味深いです。
修身教授六の中では、読書と尚友を分けて記載してあり、それぞれの重要性を説いています。
読書は心の食物である。
人間は体をつくるために食物を食べます。一日三食食べる方が
多いと思います。では、心を創るための食物である読書はどうでしょうか?
私は「人間は食べ物と言葉でできている」という言葉が好きです。
食べ物に気を使わないと健康を害するというのは周知の事実だと思いますが、
「言葉」はどうでしょうか?
ここでいう言葉とは、まず自分で使う言葉や同じ空間にいる他者が使う言葉、
テレビ等から流れてくる言葉等があります。自分では意識しない間に自分の中に
言葉を取り込んでいるんですね。
自分の使う言葉をプラス言葉にする。プラス言葉を使う人と付き合う。
私はテレビをあまり観ませんが、観るとしても番組を選ぶ。ということが大事ですね。
そして、最も大切なのが読書です。
良書はほぼ共通して原理原則に基づいたことが書かれています。
人間は日々生活をしているといつの間にか、原理原則中心ではなく、自分中心で考えて行動
してしまいます。私など、気が付くと自分中心になってしまいます。しかし、原理原則に基づいた
良書を読むと、原則中心の考え方と行動に立ち戻ることができます。
私は読書の意義の一番にはこのことがあるのではないかと思うのです。
原理原則に基づいた生き方をすれば、人間は幸せに生きることができるというのは万人が
認めるところであったとしても、それを実践し続けることが難しいのだと思うのです。
そんなことを考えながら、森信三の修身教授禄を読んでいます。
次回は尚友について書いてみたいと思います。
本日もありがとうございました。